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June 25, 2004

HDDを丸ごとコピーする方法

(クラウド全盛の現代には今どきな内容ですが、12年前に書いた内容の移行ということでお許しを)

 

同じOSイメージを複数台のサーバに展開しようとする場合、1台1台インストールしていくのは大変面倒なので他の手段を取りたいですよね。ではどうやるか。

 

■悪い例
(1) 全てのサーバにOSを手動でインストールし、個別設定していく。(←面倒すぎます!)

 

■良い例
(2) RAIDコントローラのRAID1ミラーリング機能を使って、ミラーを作る。(←簡単。お勧め)
(3) バックアップソフトを使う。(←バックアップも取れて一石二鳥)
(4) サーバメーカーにマスターHDDを送付して、メーカーの方でミラーを作ってもらう。(←1台あたり数千円程度かかると思います)

■理想的な例(ただしHDDを丸ごとコピーするわけではないですが)
(5) PXEブートを使う。(←サーバ構築を頻繁に行う環境では最もお勧め。DHCPサーバ、PXEサーバ、ファイルサーバなどを構築し、かつOSイメージを作るのが面倒ではある)

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June 21, 2004

ハードウェアをどこで調達しますか?

会社創業当時(私は創業メンバーでした)、サーバをどこで調達するかということで大いに悩みました。サーバは普通の買い物と違って店頭に並んでいるものを選んで買ってくるというような方法で買えないので、当時は本当に悩んだものです。

 

当時を振り返ると、何をどう調達してよいやら本当にわけもわからなかった記憶があります。今と違って当時はダイヤルアップでインターネットに接続する時代だったのでECもそんなに盛んではなく、とにかく様々なメディアを駆使して情報ソースを探した記憶があります。

 

まずは秋葉原でサーバを探しましたが店頭でサーバを売っているところは中古ならともかく新品はどこにもなかったです(店員さん曰く、サーバはカスタマイズが多く入るので通常店頭販売が難しいそうです)。富士通やNECなどといった大企業にサーバたった数台を購入するために来てもらうのは気が引けたので、当時からネット通販をしていたメーカーや代理店で購入しました。どのメーカーや代理店が良いのかわからかなったので最初はいろいろなメーカーの製品を購入して好みのメーカーを見つけました。

 

会社が大きくなってくるとそういう買い方は手間もかかるし難しくなってきたのでお付き合いのある業者さんから大きめの代理店さんを何社か紹介してもらいました。1社だけだと価格交渉ができないので複数社確保しておくのは重要です。代理店さんから物を買う大きなメリットは、こちらが欲しい商品や実現したいことをなんとなく伝えておくとそれに合わせて提案をいただけることです。質問をすれば回答ももらえるし、大変勉強になりました。ネット販売の場合でも、繰り返し買っていると自分の会社の担当営業さんがついてきます。

 

数十万円程度の買い物であればある程度独学でいけても、数百万円を超える金額あたりから代理店さんからいろいろ教えてもらわないと自分たちが本当に必要としているものの調達が不可能になります。さらに数千万円以上するエンタープライズ系機器にもなると、もはや見たことも聞いたこともない用語ばかりだしネットや本で調べようとしても有用な情報がほとんど得られない状況になります。

 

買う側も勉強が必要となるため、金額が大きくなればなるほどいろいろ教えてくれる代理店の選定が本当に重要になります。その頃になればたくさんの業者さんとお知り合いになっている頃だと思いますので、そういった業者さんに自分が調達しようとしている製品について実績のある業者さんを紹介してもらうのが良いでしょう。

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June 09, 2004

KVMスイッチ(CPU切り替え機)を選んでみる

データセンターを利用する際、あると便利なのがKVMスイッチです。特にWindowsサーバがたくさんある環境ではとても便利です。

 

ただKVMスイッチを一度も使ったことがない人がKVMスイッチの選定をするのはちょっと困難です。多くの場合はカタログでの比較になるか、もしくは付き合いのある業者さんから言われるままに購入してしまう場合が多いのではないでしょうか。そこでここではKVMスイッチ選定のポイントを記してみます。

 

【KVMスイッチ選択のポイント】
この5つを押さえておけば基本的に問題ありません。
  1. ポート数
  2. ケーブルの太さ
  3. マシン切り替えの方法(ボタン式か電子式か)
  4. カスケード接続できるか 
  5. (ブレードサーバを使うなら)ブレードサーバ側のKVM機能との相性

 

1については1ラックに搭載するサーバ台数のポート数があると理想的です。

 

2については見過ごされがちですが、細ければ細いほど良いです。KVMスイッチから太いケーブルが数十本出ているのと細いケーブルが数十本出ているのでは当然後者のほうがメンテナンスがしやすいです。以前太いケーブルのKVMスイッチを使用した際大変不便でした。

 

3についてはボタンを押すことでマシンを切り替えるタイプか、もしくは電子式、すなわちキーボードで操作するタイプかの選択になりますが、前者はラックが増えてくるといちいちそのラックまで行って手でボタンを押す必要があります。後者はコンソール(CRT,KBD,Mouseが置いてあるところ)からマシンを切り替えられるので便利なのですが電子式の切り替えですので切り替えに0.5秒~2秒かかる場合がありちょっとしたストレスを感じます。100台のサーバを順々にWindows Updateした際このちょっとしたタイムラグで非常にいらつきました。

 

4については1台のコンソールで何台までのKVMスイッチをカスケード(数珠繋ぎ)できるかということですが、これは3で電子式を選んだ場合は重要です。あまりにもカスケードできる数が少なすぎるとたくさんコンソールを用意しなければなりません。

5については意外と盲点なのですが、特に3で電子式を選んだ場合キー入力をKVMスイッチ内でどのように処理しているのかルールがないことで相性問題が発生します。昔私が経験したこととして、ATEN社のKVMスイッチとDELL社のブレードサーバの組み合わせではATENのKVMスイッチ側のマシン切り替えはキーボード上でできるが、ブレードサーバ内のマシンの切り替えはキーボード上から行えませんでした。これはATENのKVMスイッチでキー入力の処理を押さえてしまっていてそれがDELLのブレードサーバまで伝わらない仕組みだからだろうと想像しています。もしこの組み合わせで実際に購入してしまっていたらマシンを切り替える手段がなくてパニックになっていただろうと想像できます。なので購入前の検証は絶対行うべきだと思います。

※KVMスイッチのメーカー
Raritan
ATEN
富士通コンポーネント
など

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June 07, 2004

Auto-negotiation設定について

100BASE-TXの時代では通信設定をAuto-negotiationにするか固定設定にするか悩んでましたが、1000BASE-Tの時代になるとAuto-negotiationが義務となったため、このことで悩む必要がなくなりました。

ところでAuto-negotiation設定では下記のような症状が出る可能性があることを意識しておく必要があります。

(1) 接続する同士で異なった設定をしていた場合通信エラーが発生することがある
通常はauto-negotiationに設定しておけばとりあえず安心と思うわけです。しかし<font color=red>auto-negotiaionは接続元と接続相手の双方がauto-negotiationに設定されていないと通信モードが期待通りにならないので注意が必要です。</font>昔サイト内のサーバの一部だけでパフォーマンスが落ちる障害に見舞われたことがあります。調査してみるとサーバ側は100M-Full固定、スイッチ側ではauto-negotiationとしていたことにより、スイッチ側では100M-Halfと認識されて、スイッチ上に通信エラーが出続けていました。

 

よくありがちな誤解として、片方が100Mbps Fullで固定されている場合はAuto negotiationが設定されている相手側は自動的に100Mbps Fullとして認識してくれそうな気がします。しかし実際は100Mbps Halfに自動設定され通信モードの不一致が発生します。双方がAuto negotiationで設定されると、お互いがFLP(Fast Link Pulse)バーストという信号を投げ合って通信モードを決定します。しかし相手からFLPバースト信号が返ってこない場合は10BASE-T対応機器が正常に動作している時に定期的に発信する「NLP」(normal link pulse)や100BASE-TX対応機器が発するアイドル信号を検出することで10BASE-Tか100BASE-TXのいずれかと判断されます。ただしこの場合FullとHalfまでは判断できず、必ずHalfとなります。

 

Port Rx Error Monitor                                 Mon Jun 7 14:48:05 2004
Port      Link        Rx      Rx      Rx        Rx     Rx        Rx        Rx
          Status      CRC     Over    Under     Frag   Jabber    Align     Los
================================================================================
 45        READY        0        0        0        0        0        0        0
 46        READY        0        0        0        0        0        0        0
 47        READY        0        0        0        0        0        0        0
 48        READY    23168        0        0    23175        0        0        0
 49       ACTIVE        0        0        0        0        0        0        0
 50        READY        0        0        0        0        0        0        0
================================================================================
           0->Clear Counters  U->page up  D->page down ESC->exit

【資料:ネゴシエーションミスマッチにより通信エラーが発生している例】

 

(2) ネットワークケーブル不良などで100Mbpsなどに誤認識されることがある
1000BASE-T同士でAuto-negotiationすれば通常は双方1000BASE-Tとして認識されます。しかしネットワークケーブルの不良などによって、まれに100BASE-TXなどに誤認識されることがあります。(まれにと書きましたが、うちの環境はサーバ台数が非常に多いのでこの問題は日常的に発生していたりします)

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