ネットワーク機器で昔とまどった用語集
昔ネットワーク機器について何もわからなかった頃、ネットワーク機器のカタログにある用語がちんぷんかんぷんに見えたものです。ということで今回はそれらの用語をわかりやすく噛み砕いてみたいと思います。これだけ知っておけばとりあえずネットワーク機器のカタログを読みこなせるかな?
【ワイヤースピード】
ワイヤー(銅線)上を流れる信号の速度を損なわないくらい高速にパケットのスイッチングやルーティングが行えることを指す用語。例えばネットワーク機器に100Mbps近くの信号がIncomingしたとして、ワイヤースピードのネットワーク機器だと100MbpsのままでOutgoingできます。家庭用の安いスイッチングHUBだと当然ワイヤースピードは出ないのでネットワーク機器がボトルネックになります。
同義語:ノンブロッキング
【スイッチファブリック】
スイッチの内部メモリでフレーム伝送に利用される帯域幅のことです。bps(bit per second)で表します。
【リダンダント】
冗長化のこと。リダンダント電源というとパワーサプライの二重化のことを差します。
【ASIC(Application Specific Integrated Circuit)】
ASICというのは特定の用途のために設計・製造されるLSIのことを言います。ネットワーク機器関連でASICという用語を見たら、特定機能がLSI上に載っている機器なんだな、と思ってください。LSI処理なので当然速いです。「ASIC処理をする」なんて言い方をします。
【レイヤー2、3、4スイッチ】
正確な意味は他で調べてください。超簡単に説明します。レイヤー2,3,4スイッチは、それぞれ「スイッチングHUB」、「ルーティング機能のついたスイッチ」、「ロードバランス機能のついたスイッチ」と覚えておけば大きく外れてないです。違う言い方をするとそれぞれ「MACアドレスを見てスイッチングする機械」、「L2スイッチの機能に加えてIPアドレスを見てルーティングする機械」、「L3スイッチの機能に加えてポート番号まで見てロードバランスする機械」というとまあイメージが湧くでしょうか。ついでに言うとレイヤー7スイッチは「URLまで見てロードバランスする機械」と言えます。
【1000BASE-SXと1000BASE-LXの違い】
正確な意味は他で調べてください。SXは短い距離(最大550m)、LXは長い距離(最大5km)を伝送できます。通常iDC内で使うのはSXです。
Comments
> OSがLSI上に載っている機器
突っ込み、って訳じゃなく雑談です。
OSがASIC上にあるのは少ないような気がしますが・・・どうでしょ? うちの機器はCPU上でOSを動かして、ASICではある特定の機能だけを動かしてます。ってか、ASICでは特定の機能しか動かないです。OSが乗っていない機器をイメージされているのでしょうか?
Posted by: yama | January 31, 2005 09:49 PM
yamaさん、コメントありがとうございました。
よく考えてみると、たしかにASIC上にOSがあるという考え方は不自然ですね。
■OSカーネルの格納元:フラッシュメモリ
■スイッチ動作のOS展開先:メモリ
■OSの処理:CPU
■特定機能の処理:ASIC
というのが正しそうですね。失礼しました。
Posted by: sanonosa | February 01, 2005 09:36 AM