« 第1回技術者交流会の報告 | Main | 何故この人は気が利かないのか »

April 22, 2005

多国籍間SI構築の難しさ

現在私は某SI構築のプロジェクトマネージャーを担当している。某といいつつずばり書いてしまうと韓国本社で開発して使っている業務支援システムを日本向けにローカライズしてもらうという内容である。

このプロジェクトが現在難しい局面を迎えている。これはシステム開発一般的な問題に加え、多国籍間のコミュニケーションの難しさに原因が由来する。

【システム開発一般的な問題】
まず第一に利用部署のキーパーソンが非常に多忙でなかなか要件定義がまとまらないという状況である。実は要件定義が曖昧なまま開発に突入し、プロトタイプが完成してきてからキーパーソンの方にチェックをいただいたところ全然駄目ということになり現在要件定義から差し戻しという事態となった。(もっというとプロジェクトのメンバー全員、最近までその方がキーパーソンだということに気づかず、皆毎回参加している利用部署からの担当者がキーパーソンだと思い込んでいた・・・)

→キーパーソンの人が要件定義の責任者であるべきである。


【多国籍間のコミュニケーションの難しさ】
システム開発のプロセスはどの国も似かよったものであると考えると大変なしっぺ返しにあう。少なくとも日本と韓国では細かい部分でかなり異なる。要件定義において日本ではある程度IT部門が関わるが、韓国では利用部署の中である程度要件定義してしまうようである。議論の段階では日本では議論を行うプロセスに大変時間をかけるが韓国ではトップの間である程度決めてしまいトップダウン式にgoを出すことが多いようである。それから日本は自分の意見を述べるとき周りの雰囲気を見ながら発言するが、韓国はかなりストレートである。

それに加えて今回の場合、韓国側の担当者がほとんど日本語を話せないため、日本側は日本側で、韓国側は韓国側で議論を進めてしまい、意見すり合わせの段階で全然意見がかみ合わない状況となった。意見がかみ合わないだけでなく意見の言い方が日本側は遠まわしで韓国は直接的という部分で険悪となったりもした。

→相互理解がないとコミュニケーションが成り立たない。


【まとめ】

プロジェクトは人が行うものであり、人選というものがものすごく大切だと感じている。キーパーソンがきちんと意見を言うことと、国際的なプロジェクトの場合はある程度国際的な感覚を持つ人が中心人物でないとプロジェクト自体が崩壊するはめになるかもしれない。でもこれは結局プロマネとしての自分の責任であったりもする。はぁ。

|

« 第1回技術者交流会の報告 | Main | 何故この人は気が利かないのか »

組織・スキルアップ 【人気】」カテゴリの記事

Comments

人災のようですねぇ。
オフショア開発は人事じゃないので、凄い共感します。

ちなみに僕は最近、向こうの担当者と英語で会話してますが、やはり私も向こうの担当者もあまり英語が得意じゃないので、少しその部分の情報伝達が上手く行っているか不安になるときもあります。

Posted by: ZIGOROゥ | April 25, 2005 at 12:44 AM

外国人でなくても、意思疎通を欠く例は多いですね。設計は多面でいろいろな見え方をします。いろんな角度でトレードオフをしていかないと最後まで到達できない。
そこを一定の理念でまとめあげる。これが「設計思想」というものです。
さいわい、キーマンが見つかったようで良かったですね。しかし、その人とて万能ではありません。
そこらへうまく舵取りをしていかないと、最後のドンデン返しにあったりします。
別にその人の責任ではなく、やはり全体を正しく見える人が必要かと思います。

て。。これがプロマネの仕事かな。。

Posted by: 日本ネット技術研究所 | April 25, 2005 at 06:13 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32004/3808555

Listed below are links to weblogs that reference 多国籍間SI構築の難しさ:

« 第1回技術者交流会の報告 | Main | 何故この人は気が利かないのか »