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May 05, 2005

社長の鉄則5つ

最近僕の周りでは何故か起業ラッシュです。それでまがりなりにもベンチャー企業に立ち上げから携わってきた経験を踏まえて、社長の鉄則を5つほど考えてみました。

【鉄則1:社長は現場作業をしてはいけない】
技術系出身の社長によくありがちなのは、社長になっても開発やシステム管理などの現場作業をやってしまうパターンです。なぜこれがいけないか。役割分担という観点で見た場合、社長には社長が、現場には現場がすべき仕事があるからです。社長が現場作業をしてしまったら現場の人間の仕事がなくなってしまいます。


【鉄則2:徹底的に権限委譲しなければいけない】
社長の権限は絶対的です。社長が全てのことを決定する組織は意思決定がとても速いといえます。しかしそういった組織には現場が育たなくなるという大きな弱点があります。現場が育っていない組織は組織拡大できません。よって権限というものは徹底的に現場に委譲しなければなりません。社長が何も言わなくても組織が勝手に動いているというのが究極的な理想像でしょう。


【鉄則3:お金の支出にだけ気をつけていればとりあえず会社はつぶれない】
社長が常に気をつけていなければいけないのはお金の支出です。収入にだけ関心を持って支出に無関心な社長が多いですが、社長はむしろ支出に関心を置くべきです。お金の使い方の質はとても重要です。

【鉄則4:年間売上目標は最低でも社員総年俸x3】
起業するとそれまで扱ってきたお金より数桁大きなお金を扱うようになります。お金というものは扱ってみないとその大きさの実感がわかないもので、起業初心者が作る事業計画書での売上目標は概してかわいい数字が並ぶものです。個人の感覚では実感がわかないものですが起業経営に於いては数百万~億単位のお金が簡単に動くようになります。それらを踏まえて個人的な経験でいくと年間売上目標は最低でも社員総年俸x3くらいにしたいところです。例えば社員数5名、平均年俸が300万円だとすると5x300万x3=4500万円ということになります。


【鉄則5:お金を使うべきときには徹底的に使わないといけない】
成長性のあるベンチャー企業では、必ずといっていいほどお金を使うべきタイミングがおとずれます。そのタイミングとは、コアな収益源が安定し経営がある程度軌道に乗ったときです。このタイミングでは企業経営者は次の2つの選択肢「現状のままでよいか」もしくは「もっと成長させるのか」のいずれかを選ぶことになります。もし前者を選んだら企業の成長性は鈍化します(例えば企業知名度に比べてVectorや価格.comは不自然なほど社員数が少ないですが、もっと社員数を増やしていたらもっと成長していたことでしょう)。後者を選んだら企業は急成長性しますが支出が桁違いに増大します。どちらがよい悪いということではありませんが、企業の成長を選ぶとしたらそのタイミングでものすごい額の資金を投入しなければならなくなることだけ覚えておいてください。


※番外編
ちょっと思いついたのですが、このような話題にご関心のあるベンチャー企業経営者の方、僕と経営アドバイザー契約してみませんか。毎月最低1回以上訪問、数千円/月でいかがでしょうか(もしくは飲みながらお話しさせていただき飲み代をおごってくださるというのでも結構です)。blogに書いているようなことを直接お話しさせていただくようなイメージです。

■おまけ
最近読んだ非常にたまげた本があったのでご紹介。韓国現代(Hyndai)グループ創始者鄭永伝氏に関する本なのですが、内容は当時発展途上国だった韓国で、技術や経験もなしに自動車産業、造船産業、中東での超巨大港湾プロジェクト(当時韓国GNPの1/2の受注額だったそうな)を立ち上げ成功させてきたノンフィクションとなっています。今の韓国を繁栄に導いた人物であることは間違いないでしょう。話しのスケールが大きすぎて夢中で読んでしまいました。

序文より引用。「鄭氏は世界的に傑出した近代の起業家の中でも際立ってユニークな存在である。世間の常識を超える想像力、不確定要素とリスクに満ちた彼方にある事業機会を掴む本能的な直観、それを行動に移す驚異的な実行力、そのいずれの点でも」

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Comments

カカクコム
46名(2005年1月末現在)

VECTOR
24名(社員・契約社員)、18名(アルバイト・パート)

それぞれ東証1部、ヘラクレスに上場していることを考慮しなくても
不自然なほど社員数が少ないですね

Posted by: 懇談会参加組 | May 07, 2005 at 08:01 AM

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Tracked on May 13, 2005 at 01:33 PM

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