« 第2回技術者交流会参加者募集中 | Main | 第2回技術者交流会の集合時間と場所 »

June 21, 2005

国際社会における日本ITについての危機感

韓国IT界、というべきか韓国のビジネスインキュベーション力というべきかを日常的に身をもって体感している私としては、日本は今後国際社会で生き残っていけるのだろうかという危機感を持っている。

韓国はある種アメリカっぽい。技術がある人は皆起業を目指す。技術力があり、その技術を社会が受け入れる土壌があるので独自技術を使った製品が次々とできる。チャット、音楽配信システム、TV会議システム、VOD、自動翻訳、IP電話、オンラインゲームサーバ、3Dエンジン、スパムフィルタリング、アンチウィルス等々、「こんなものないのかな?」と思ったら大抵みつかるのが韓国である。一方日本では新技術を開発するよりは既存の技術を組み合わせて新しいサービスを提供するというタイプのITベンチャーがほとんどではなかろうか。独自技術を使った製品を積極的にアピールしているITベンチャー企業は私の知っているところはそんなに多くない。

なぜ日本のITはダメなのか。韓国と比較して次の要素が考えられる。(ITというと広いのでソフトウェア技術者)

 1.日本にはモノ作り(ソフトウェア開発、特にVisualC++をばりばり書くようなもの)の経験者が少ない。(製品を作る経験をすると技術力がものすごく伸びます)

 2.日本はIT技術者層が薄い。(本物のIT技術者が少ないので周りに広がっていかない)

 3.日本にはIT技術エリートを育成する機関が存在しない。(IT技術者層が薄いので教えられる人がいない)

 4.日本人は英語が読めない。(韓国では韓国語に翻訳される技術書が少ないので英語で文献を読まなければならないため英語力は比較的高い)

 5.日本の市場ではベンチャー企業の作った製品がなかなか受け入れられない。(韓国は大手でも平気でベンチャーの製品を使います)

 6.日本の市場では本質的でない些細な部分にこだわりすぎる。(韓国ではロジックがしっかりしていれば多少の誤字脱字やマニュアル不備は気にしない)

 7.起業をすると技術力やビジネス力がものすごく伸びるが、日本では税制や保証人制度のせいで起業がハイリスク・ローリターンで、起業に夢が持てない。(韓国やアメリカでは、失敗したらさっさと見切りをつけて次に行きますが、日本では失敗時のダメージが大きすぎるので怖くて起業できない)

※特に1、4、5はとても重要です。

こんなこともあり、今後本気でIT業界で生き残っていきたいと思っている人は今のうちから日本から脱出する手段を身に着けておいたほうがよいかもしれない。

|

« 第2回技術者交流会参加者募集中 | Main | 第2回技術者交流会の集合時間と場所 »

組織・スキルアップ 【人気】」カテゴリの記事

Comments

私はベンチャー起業の負け組です(汗。今はサラリーマンですが、当時の借金がちょっぴり残っております(笑。
ただ、起業をすると様々なスキルが激しくアップするのは間違いないと思います。勉強代とおもえば安いもの?です。普通の企業なら「お前みたいな若造には無理」と任せてもらえないような事でも、ベンチャーなら自分で客さえ確保すれば出来てしまいますしね。

日本では技術力のあるベンチャーを探し出すのは結構大変で、この間偶然おもしろい技術を持っているベンチャーと合ったのですが「何でこんなところに埋もれてるんだろう?」と思いましたね。
で、詳しく話を聞くと、収益のほとんどはOEMなのだとか。自社で同等の製品を出しているのに、OEMの方が売り上げが大きい、と。これはITに限った事ではないですが、日本の産業はほとんどが、技術力のある中小企業の技術をまとめて大手の名前で製品化する、というパターンのように感じます。大手の名前がないと、誰も製品買ってくれないんですね。
この辺の消費構造が改まらないと、技術系ベンチャーにとってはいろんな事が難しくなるかもしれません。

Posted by: わくたま | June 21, 2005 at 12:19 PM

ああ、韓国と比較するってのはわかり易いですね...

ところでこの「本物のIT技術者」って、なんか具体的な人としてのイメージとしてはぽつぽつと思い浮かぶんですけど、体系だった教育がされている光景っていうのがあんまり思い浮かばないのは僕が自分の出身者周辺でしか見れないからなんでしょうか....

Posted by: とおやま | June 21, 2005 at 05:52 PM

「本物のIT技術者」というのは、ある種エリート教育的なところが基本になるため、体系だった教育というよりはある種オーダーメードの個人教育に近いのではないかと思います。一流のバイオリニストと同じ感じでしょうか。

Posted by: sanonosa | June 21, 2005 at 06:45 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32004/4646291

Listed below are links to weblogs that reference 国際社会における日本ITについての危機感:

» 国際社会における日本のIT [EBI Select]
日本のITを韓国と比較して、劣っていると考えられる要素を挙げたエントリー。興味深... [Read More]

Tracked on June 21, 2005 at 06:32 PM

« 第2回技術者交流会参加者募集中 | Main | 第2回技術者交流会の集合時間と場所 »