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November 18, 2005

外見のきれいさと内面のきれいさ

サービス開発において、開発者は得てして内部構造やソースコードの綺麗さにこだわり肝心な外見(ユーザから見てシステムがどう見えるか)にはあまり関心を持たないケースが多いと思います。しかし実際はサービスは外見のきれいさがとにかく重要なんだよ、ということを今回は述べてみたいと思います。

【開発者が内面をきれいにしたがる心理】
優秀な開発者は総じて設計やソースコードに対して潔癖な傾向があるように思います。その理由はソースコードの高い可読性、機能の拡張性、メンテナンスの容易性のためであることが推測されます。たしかに優秀な開発者の作成したプログラムというのはプログラミングをかじったことのある人が見ればその素晴らしさが一目瞭然で芸術作品を鑑賞するかのごとく感嘆する場合も多いです。


【会社からは何が求められているか】
ところがそういった芸術的こだわりは仕事の現場ではあまり評価されないという現実があります。何故か。それは会社から求められているものが顧客からお金がもらえる成果だからです。乱暴な言い方をすればユーザが満足さえすれば内面はどうであっても構わないということです。言うまでもないことですが、納得しましたか? はい、納得いかない人も多いですね。「設計やソースコードが汚いとあとで何か問題が起きたときどうするんだ」とか、「結局そういう場合は我々が直さざるを得ないハメになるんだから最初の段階で内面を綺麗にしておくのは評価されてしかるべきだ」と普通は思うわけです。

こういう場合はこう考えたらよいと思います。それはずばり収益的にどう貢献するのか数値で算出するとどうなのか。やろうとしていることが会社にとって明らかに利益になるのであれば数値で示しましょう、と。煙に巻いているように見えますか? でも会社というものはそういうものです。上層部を説得できない理屈は独り善がりの考えでしかないと割り切るのがよいと思います。もし「上層部は無能だから」という考えをする方がいたとしたらそれはとても愚かです。物事を人のせいにするということは逃げでしかありません。もちろん「それはずばり収益的にどう貢献するのか数値で算出するとどうか」をきちんと算出して誰の目から見てもそのほうが合理的という場面でも上層部の対応がない場合は別ですけどね。

【まとめ】
自分のミッションはあくまでも成果物の外見をきれいに整え、顧客の要求を満たすということであると割り切ることです。もし内面についても評価の対象にされたければ上層部にその有用性をきちんとデータを用いて立証しながら示すべきです。それをやらずに上層部の無能さを嘆いても何も進展しません。もし自分が優秀で上層部が無能であるという確信があるのであればいっそのこと独立して自分の思い通りにやるのがよいと思います。

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Comments

内部構造とユーザインタフェイスの開発は別の人やチームに任せるのが普通なのかと思ってましたが。。。開発部門が小さいところではそうもいってられませんかね。

Posted by: DAIGO | November 19, 2005 at 12:16 AM

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