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September 26, 2006

バグという言葉について

ユーザはシステム不具合に遭遇すると気軽に「バグった!」という言葉を連発するが、システム開発に関わる我々からするとバグという言葉を聞くと心臓に悪いのでやめてほしいと心から願っている。そもそもバグという言葉にはプログラムの不具合という程度の意味しかない。しかし世の中を見渡してみると、バグという言葉はどうも広い意味で使われすぎているように思う。そこで今回はバグという言葉について考えてみたい。

【バグという単語の一般化はファミコン時代から?】
バグという言葉が大衆化したのはファミコン時代からではないかと思う。ファミコンで気軽に遊ぶ子供達が、動作不具合を見つけるや「バグだ。バグった」の大騒ぎ。ファミコンの場合システムトラブルの原因にはプログラムの不具合の他にカセットの差し方が悪い、ほこりがたまりすぎてショートした、熱暴走等々様々な要因があったが、子供達はそれらをひっくるめて全て「バグった」という言葉で片付けてしまった。ここからバグという言葉に対する誤用の一般化が始まったのではないかと思う。

【これはバグなのか】
社内でシステムを使ってもらっていると、たまに「これはバグですか?」という問い合わせが来ることがある。調べてみると、元々要件定義になかったので実装していなかった機能についてだったり、ユーザに使い方を誤解されていたりといった場合が多い。これらは明確にバグではない。何故なら仕様通りでありプログラムの不具合ではないからだ。

【今後のバグという言葉について】
ユーザにとって、自分自身が想定しない境遇に陥った場合それらはすべて「バグ」と片付けてしまうことが多い。ユーザにとってシステムは一つのブラックボックスであって、自分の思い通りに動かなければ原因がどんなことであれ「バグった」状態である。

しかし我々はユーザに対して「これはバグだ」「これはバグではない」という説明をしたところで全く効果はないだろう。何故なら、ユーザにとっての関心ごとはシステムが正常に動いているか動いていないかであって、これまではそれを「バグった」という一言で説明できていた。我々がバグという言葉の正確な定義を教えたとしても、ユーザがそのような便利な言葉を簡単に手放すとは思えない。そう考えると今後も「バグ」や「バグった」という言葉はシステム不具合と同義語で使われ続け、消えてなくなることはないだろう。残念なことである。

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Comments

そのとおりですね。
ユーザーにとっては、システムはブラックボックス。
お金を出せば、買えるもの。
お金を出したのだから、ユーザーの思い通りに動いて当然。と思ってる。
ユーザー自身が、ブラックボックスの理解を少しでも深めれば、
その言葉を発する機会は少なくなると共に、
ユーザー企業の体質改善がすすむのだろうと思います。

Posted by: からくさもよう | September 26, 2006 at 08:42 PM

コメントありがとうございます。

ユーザ自身がブラックボックスの理解をするためには、ユーザ企業にITの専門家を配置する必要がありそうです。その重要性に各ユーザ企業が気づくかどうかがポイントですね。

Posted by: sanonosa | September 27, 2006 at 11:38 AM

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