サーバをシャットダウンする作法(UNIX系OS編)
サーバのシャットダウンの仕方で、その人がどの程度の力量を持っているかなんとなくわかってしまいます。それくらいサーバのシャットダウンは奥深いです。そこで今回はサーバをシャットダウンする作法について考えてみたいと思います。
【初級:いきなりシャットダウンしてしまう】
サーバ管理初心者がサーバをシャットダウンするシーンを見ていると、rootでログインしたかと思ったらいきなりshutdownと打ち始めました。個人PCならまだしも、サーバでそれをやるのは危険ですよね。誰かそのサーバ上で作業しているかもしれないし。
【中級:上がっているサービス・プロセス・TCPコネクションなどを確認してシャットダウン】
サーバ管理中級者になると、サーバをシャットダウンする際は、まずはTCPコネクションがないかなどを確認してから、立ち上がっているサービスやプロセスを全て落とし、その後シャットダウンします。慣れているのですごい勢いでタイピングしてシャットダウンするのが中級者の特徴です。
【上級:とにかく慎重にシャットダウン】
サーバ管理上級者ともなると、とにかく慎重です。一行タイピングする毎に入力した内容を何度かチェックして間違いないことを確認してからEnterキーを押す。そしてsync、sync、syncと3回くらいタイピングし、その後最後に作業漏れがないか数秒考え、それでも問題ないと確信したらシャットダウンを行います。上級者のシャットダウンはとにもかくにも慎重なのが特徴です。
【サーバをシャットダウンする作法】
サーバというのはその名の通り、サービスを行う機械です。その機械を止めるという行為はサービスを止める行為に他ならないので、正しい手順で慎重かつ確実にサービスを停止していくのがサーバをシャットダウンする際の作法になります。
なお参考になるかわかりませんが、私がサーバをシャットダウンする直前に手癖的に打ってしまうコマンド群をご紹介します(下記全てのコマンドを打つ必要はないのですが、慎重かつ確実のためにあえて)。ちなみに同じUNIX系OSでもOSによって多少コマンドやオプションが異なりますのでご注意ください。
# ps -ef|more
# netstat -an|more
# w
# free
※追記(2008/5/20)
sync3回ってネタだよね、という狙い通りのご指摘ありがとうございました。正確には調べてませんがたしかに最近のUNIX系OSはsyncしなくてもよいと聞いたことがあります。よって「sync3回叩く人は古い人だ」という注意書きを入れるか迷ったのですが、ひょっとしたらUNIX系OSの中には未だにsyncが必要なものがあるかもしれないのであえて残しておきました。
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Comments
3を意識しすぎていつまでもシャットダウンできなくなったので、最近は敢えて何も確認せずにシャットダウンするようになりました。(半分冗談、半分本気)
Posted by: とおやま | May 21, 2008 12:14 PM
Solarisも金融系では,まだまだ現役!
Solarsiサーバでsyncを3回は必須ですし私はLinuxでも念の為,syncを打ちます.
上級者になると「怖くてシャットダウン出来ない」と思ってみたり.上級者の方はext2でのfsckで泣きそうな時間を経験したりUFSで上がってこないのを経験したり(T_T;;;をしているのではないかと思います.
私は再起動をする時には同じ内容をコピーしたサーバを用意してから再起動をしております.年に数回も無いですが^^;;;
Posted by: Pitworks | May 21, 2008 04:48 PM
sync sync sync やりますね。
※昔、オッサンエンジニアによくやるように言われました。
あと、shutdownと打つか、init 0と打つかとかで世代、何系UNIXかが分かれたりしません?
Posted by: おいちゃん | May 28, 2008 11:32 PM