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May 20, 2009

SharePoint Server2007について思うこと

Microsoft社のマーケティングのせいか、SharePoint ServerはNotesやサイボウズのように使えるグループウェアであると勘違いしている人も多いと思います。でも実際は「HTMLを知らなくてもサイトを構築できるWebベースのコラボレーションツール」という言い方が正しい気がします。

SharePointの概要はこうです。システム管理者から1枚のWEBサイトが提供されると、そこにWEBパーツと呼ばれる様々なパーツ(掲示板、スケジュール管理、ドキュメントライブラリ、Wiki、アンケート等々)を自由に貼り付け自分達が使いたいようなサイトを構成することができるというものです。そう、Google Sitesのようなものです。SharePointを使うとグループ内の情報共有が進み業務効率化が図れます。

ただしSharePointには大きな弱点が3つほどある気がします。

1.マーケティング戦略のせいかありとあらゆる機能を盛り込みすぎで、概念や用語が難解です。本を読んで全貌を理解してから取り組もう、なんて思っているとすぐに挫折します。しばらく使ってみてようやくなんとなく概念がわかってくる、というツールが気がします。

2.バグなのか仕様なのかわからないが、とにかく変な挙動が多いです。システム管理者から見て、当然こうなってこうやればいいだろうという勘がことごとく裏切られることが多いです。修正パッチも多いですが、機能が多いためか修正パッチを適用すると今度は他の問題が出てくるなんてことも。とにかくシステム管理者泣かせです。

3.InternetExplorerやOfficeと組み合わせると出来ることが増えますが、それ以外の環境だとできることが制限されます。例えば掲示板にupされたドキュメントをOutlookでメールのように読み込むことができたり、Explorer ViewというモードにするとWEB画面がExplorerのようなデザインになり大量のファイルをDrug&Dropできるようになったります。


総評。ユーザから見たらそれなりに使いやすいツールだと思います。しかしシステム管理者は地獄を見るツールです。次回バージョンアップ時はもっとシンプルで扱いやすいシステムに生まれ変わることを期待したいと思います。

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May 11, 2009

Exchange Server2003と2007の比較

以前Exchange Server2003と2007を比較検証してみたことがあります。その結果、当時の私はExchange2003を選定しました。無論現在は状況が変わっているかもしれませんが、今回はその当時の状況を思い出しながら記してみたいと思います。

【パフォーマンスは概してExchange2007が上】
Exchange Serverは概してメモリをたくさん積めるほうがパフォーマンス的に有利です。そういう意味で、32bit CPUしか対応していない2003より、64bit CPUに対応している2007のほうが概してパフォーマンスが上です。

【管理のしやすさは断然Exchange2003が上】
管理のしやすさというと漠然としてますが、個人的な印象では2003は管理画面が直感的でシンプルなのに対して、2007は凝りに懲りすぎて何が何だかわからないという印象を受けました。2003だとある程度サーバ管理に慣れている人であればマニュアルを読まなくてもなんとなく設定でき、かつ運用時に内部の挙動もなんとなく把握できます。

それに対して2007はマニュアルを読み込んでも何がなんだかさっぱりわからないところから始まります。設定する箇所もよくわからないし、運用時の内部の挙動把握もどうやったらいいのかよくわかりません。2003と比べて無論使いこなせればものすごい管理ツール群なのでしょうが、使いこなせなかったので宝の持ち腐れでした。そう、2007は2003とまるっきりアーキテクチャーやGUIが異なるのです。

こう書くとわけがわからないかもしれませんが、試しに評価版を入手してご自身でインストールしてみたら違いがすぐにわかるので納得してもらえると思います。

【文字化けはExchange2003のほうが少ない】
メールといえば文字化けはとても重要です。通信する全てのMTA&MUAがRFCに準拠しているだとか、送受信する相手とは日本語しかやり取りしないという状況であれば文字化けは起きにくいのでしょうが、残念ながら平気でRFC違反しているMTA&MUAは多いし、送受信する相手は日本人だけとは限りません。そんなわけでいろいろなパターンを検証したのですが、当時はQuoted-Printable問題のためかExchange2007のほうが文字化けが起きやすいようでした。今は違うかも。

当時いろいろ検証したときのメモ書きがあったので載せてみます。(詳細は忘れました。間違ってたらごめんなさい)

・2007では送信時SubjectのEncode方式をQuoted-Printableにされてしまう。このためWILLCOM PHSにメールを送ると化ける。(注: SP1で解消されたという噂あり)

・2007ではHeaderのCharsetと本文の文字コードが一致しないメールを受信すると化ける。(明らかに送信側の問題だが2003では何故か化けない)

・2003ではUnicodeの処理が正しくないため文字化けが起こることがある。(詳細不明)

・2003/2007共Subjectの長さが76byte以上のメールを受信すると化ける。(RFCでは本来Subjectが75byte以下としているので問題なし)

・2003/2007共①㈱㎝などベンダー固有文字に対応していないメールを送受信すると化けることがある。(仕方ないのかも)

・2003/2007共送信時中継するMTAによって化けることがある。(古いMTAだと7bitが基本なので、8bitが前提のUTF-8などでメール送受信すると8bit目が失われてメールが化けることがある。JISで送れば問題なし)

【まとめ】
2003は素直な作り、2007はいろいろ高度なことをやろうとしたがうまくまとめきれなかった、という印象を受けました。そういった意味ではサポート切れ期間が2007より短いことを除けば2003のほうがお勧めです。

ただマイクロソフト製品の場合、技術革新を起こした直後の製品は使いづらいものの次のバージョンで問題点を解決してくるので、多分Exchangeの次のバージョンは高性能でかつ使いやすいものになることでしょう。

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