SharePoint Server2007について思うこと
Microsoft社のマーケティングのせいか、SharePoint ServerはNotesやサイボウズのように使えるグループウェアであると勘違いしている人も多いと思います。でも実際は「HTMLを知らなくてもサイトを構築できるWebベースのコラボレーションツール」という言い方が正しい気がします。
SharePointの概要はこうです。システム管理者から1枚のWEBサイトが提供されると、そこにWEBパーツと呼ばれる様々なパーツ(掲示板、スケジュール管理、ドキュメントライブラリ、Wiki、アンケート等々)を自由に貼り付け自分達が使いたいようなサイトを構成することができるというものです。そう、Google Sitesのようなものです。SharePointを使うとグループ内の情報共有が進み業務効率化が図れます。
ただしSharePointには大きな弱点が3つほどある気がします。
1.マーケティング戦略のせいかありとあらゆる機能を盛り込みすぎで、概念や用語が難解です。本を読んで全貌を理解してから取り組もう、なんて思っているとすぐに挫折します。しばらく使ってみてようやくなんとなく概念がわかってくる、というツールが気がします。
2.バグなのか仕様なのかわからないが、とにかく変な挙動が多いです。システム管理者から見て、当然こうなってこうやればいいだろうという勘がことごとく裏切られることが多いです。修正パッチも多いですが、機能が多いためか修正パッチを適用すると今度は他の問題が出てくるなんてことも。とにかくシステム管理者泣かせです。
3.InternetExplorerやOfficeと組み合わせると出来ることが増えますが、それ以外の環境だとできることが制限されます。例えば掲示板にupされたドキュメントをOutlookでメールのように読み込むことができたり、Explorer ViewというモードにするとWEB画面がExplorerのようなデザインになり大量のファイルをDrug&Dropできるようになったります。
総評。ユーザから見たらそれなりに使いやすいツールだと思います。しかしシステム管理者は地獄を見るツールです。次回バージョンアップ時はもっとシンプルで扱いやすいシステムに生まれ変わることを期待したいと思います。
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Comments
ちょうどポータルサイトを検討中だしたので
勉強になります!
ありがとうございます。
Posted by: リーマン | April 21, 2010 11:37 AM
>リーマンさん
お役に立てて嬉しいです。^^
Posted by: sanonosa | April 21, 2010 01:30 PM