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June 22, 2009

もしRAIDボードが壊れたら

ハードディスクは壊れやすいのでRAIDで冗長性を確保することが多いですが、RAIDボードは壊れにくいのでRAIDボードが壊れたらどうしようというところまで考えている人は意外と少ないです。

もし今RAID5でサーバを組んでいたとして突然RAIDボードが壊れたとしたらどうなるか。「RAIDボードが壊れたら単に新しいRAIDボードに交換すればよいのでは? 」と単純に考える人もいると思います。しかしもしそうだとしたらRAID設定した情報はどうやって復元しましょうか。「え?単に同じ設定を新しいRAIDボードに同じように施せばよいのでは?」と思うかもしれませんが、この方法で本当に大丈夫なのでしょうか?

と、今回はそんなことを考えていきたいと思います。

【RAID構成情報ってどこに書かれている?】
RAID構成情報ってどこに書かれているか。高価なRAIDボードであればRAIDボードとHDD双方に、安価なRAIDボードであればRAIDボード上だけに書かれていることが多いようです。

これを確かめるには次の手順で行えます。例えばHDD3本でRAID5を構成し、マシンの電源を落とします。マシンが停止しているときHDD1~3の順番を入れ替えてからマシンの電源を入れます。このときHDDが入れ替わったことをRAIDボードが検知してくれるようであればHDDにRAID構成情報が書き込まれています。逆にRAIDが壊れてしまったらRAIDボード上にしかRAID構成情報が書き込まれていないことになります。

【新しいRAIDボードにそれまでのRAID構成情報を移せるか】
もし高価なRAIDボードが壊れたのであれば、新しいRAIDボードに入れ替えるだけで勝手にHDDからRAID構成情報が新しいRAIDボードに引き継がれます。

それに対して安価なRAIDボードが壊れたのであればもうちょっと深く考える必要があります。

もし安価なRAIDを使っていて、[HDD1][HDD2][HDD3] & [HDD4(HotSpare)]というRAID5構成を組んだとします。これがしばらく使っているうちにHDD2が壊れてしまい、HDD2を新しいHDDに入れ替えたとすると構成は[HDD1][HDD3][HDD4] & [HDD2(HotSpare)に変わります。さて、もしこの時点でRAIDボードが壊れてしまった場合どうなるでしょう。ひょっとしたら新しいRAIDボードに入れ替えて新たに[HDD1][HDD3][HDD4] & [HDD2(HotSpare)という設定を施せば復活するかもしれないし復活しないかもしれません(使用するRAIDボードによるでしょう)。確実に言えるのは、このとき最初の設定[HDD1][HDD2][HDD3] & [HDD4(HotSpare)]にしてしまったら間違いなくRAID5は飛んでしまうでしょう。

つまり、安価なRAIDボード使っているとしたら、新しいRAIDボードに入れ替えてもRAID構成を復旧できるかどうかはボードによるし、もし対応可能なボードであっても壊れる直前のRAID構成情報を正しく把握していなければ復旧が行なえないことになります。

ただし安価なRAIDボードを使っていてもRAID構成がミラーリング(RAID1)なのであれば、RAID1には特にパリティ情報を保持しているわけではなく単にHDD1とHDD2に同じ情報を書き込んでいるだけなので、もしRAIDボードが死んでも、HDDだけ取り出してサーバに直接つなげば普通に読み書きできる場合が多いです。

というわけで、RAID5やRAID6といったパリティを用いるタイプのRAIDを組むのであれば高価なRAIDボード(数万円くらいするもの)でないと怖いですが、RAID1であれば安価なRAIDボードでもそれなりに使えるのではないでしょうか。

【高価なRAIDボードにバッテリーが搭載されている理由】
ここからは余談となりますが、高価なRAIDボードにはバッテリーが搭載されていることがあります。これはRAID構成情報を保持するためのものではなく、キャッシュデータを保持するメモリに何らかの理由で電源供給ができなくなった場合電源供給できるようにすること及び、もしRAIDボードの交換となった場合、キャッシュデータごと新しいRAIDボードに引き継げるようにバッテリーが搭載されている模様です。(DELLのRAIDボードとか)

【オンボードRAIDが壊れた場合】
マザーボードにRAIDチップが搭載されているような場合は、RAIDチップが壊れてしまうとマザーボードごと入れ替えなければならないので面倒です。

以上、RAIDについて述べてきました。RAIDって奥深いですね。

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