正しい技術者交流会の参加の仕方
世の中にはいろいろな技術者交流会が開催されています。交流会参加者に、交流会への参加理由を尋ねることがありますが、一番多いのが「人脈作り」「業界情報を仕入れる」などといった、一歩後ろに下がったものです。残念なことにそれらの人は結果的に人脈も作れなければ、業界情報を仕入れることもできない場合がほとんどなようです。
そこで今回は正しい技術者交流会の参加の仕方というものを考えてみたいと思います。
【技術者交流会で期待できること】
私の経験から、技術者交流会で期待できることは次の3つです。
1.知り合い作り(あえて人脈作りとは言わない)
2.飲み友達作り(技術ネタ等趣味の部分で盛り上がれる友達を作る)
3.ビジネスアライアンス作り(利害関係が一致することで新しいビジネスが産まれる)
ここには「人脈作り」とか「業界情報を仕入れる」という曖昧なレベルから一歩踏み込んだ深い人間関係が存在します。すなわち技術者交流会に参加する際には、深い人間関係を作ること、言い換えれば素の自分をさらけ出し、また相手の深いところまで理解するところまで行わなければいけない世界と言えます。
【技術者交流会に参加する際用意したほうがよいこと】
それを踏まえて技術者交流会に参加する際用意したほうがよいことについて3つ考えてみました。
1.印象に残る名刺を用意しておく。
(毎回大量の名刺をいただきますが、印象に残っている名刺はごくわずかです)
2.自分が大好きなこと、もしくは今困っていることを考えておく。
(人的ネットワークを作るためには相手と関わるインタフェースが必要です)
3.自分を一言でアピールできる何かを考えておく。
(実際にあった印象に残っている例:「フリーのデザイナーで何でも作れます。FLASHやJavaScriptもOK」「某ゲーム会社でドラクエの開発やってました」「お札を数える機械のファームウェア開発にバグがありお札数百万円分を裁断してしまいました」「某大手ECサイトでシステム管理責任者やってます」「大学で知財を教えています」等)
とにもかくにも自分をアピールできる何かがないと相手に覚えてもらえないのが交流会です。
【技術者交流会に参加するのに理想的な方】
技術者交流会に参加するのに理想的な方はずばり
・ベンチャー企業の経営者
・フリーの技術者
・変わったプロジェクトの経験者
・独立心旺盛な大企業の役職者
などの方と言えるでしょう。これらの方に共通しているのは、相手に話すネタが豊富でかつ今後何か一緒にやっていくきっかけとなりそうなインタフェースを豊富に持っていそうだということです。逆に一番よくない参加者は、自分は何も持っていないのに相手に対して何か求めるタイプです。情報や人間関係は自分から何か出さないと絶対に得られないです。そう考えると単に大企業に勤めているだけの平社員というのが一番相応しくないかもしれません。
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