「Amazon Web Services負荷試験入門」の書評
自分が若かりし頃に、こういった内容の本があったら良かったのになあ、という内容を詰め込みました。この本に書かれている内容はどれも日常業務に必要なものばかりなんですが、ネットもくまなく検索してみても、未だにまとまって整理されているものをほとんど見かけないんですよねえ。。。
ハードビーツCTOの馬場さんから「Webエンジニアが知っておきたいインフラの基本」を献本いただきました。どうもありがとうございます! 馬場さんは拙著「インフラエンジニアの教科書」で校正いただいたりと、普段大変お世話になっております。
章立ては以下の通りです。
1章 Webサービスでのインフラの役割
2章 Webサービスを支えるインフラ技術の基礎知識
3章 Webサービスのサーバ構成ベストプラクティス
4章 Webサービスを始めるときのインフラ手配の基礎知識
5章 Webサービスの運用(1) システム監視の基本
6章 Webサービスの運用(2) ステータス モニタリング
7章 Webサービスのチューニング(1) ボトルネックの見つけ方
8章 Webサービスのチューニング(2) チューニングレシピ
インフラエンジニアという点では同業なのですが、私は自社サービスでのインフラエンジニアなのに対して馬場さんはBtoBを中心としたインフラエンジニアという立場の違いを感じて個人的にとても楽しく読ませていただきました。例えば自社サービスの場合はその時々で自分たちが使いたいものを割と自由に選定して使えるのに対して、BtoBの場合はまずは顧客に説明して了承を得なければならないためまずは要件定義が必須となります。本書では要件定義のときに気にすべきことが丁寧に書かれているように思いました。
そして後半部分(5章以降)では、実経験を踏まえた、具体的なインフラ運営方法が丁寧に書かれています。監視ツールや各種コマンドの見方や使い方、チューニングやボトルネックの見つけ方などが、豊富な具体例を使って大変わかりやすく記されています。このあたりの内容は一般的には日々の業務の中でいろいろな経験をしたり先輩に教わったりしながら少しずつ身につけていくものですが、本書ではそういった内容が具体的に示されていてとても参考になると思います。
私が思うに、本書のレベル感としては、普段Linux上でApacheやMySQLなどを使ったことはあるが特に設定変更等はしたことはなく障害が起こっても何をどう直せばいいかわからないくらいの人が大変役に立ちそうです。また中級あたりの人にとっては他のインフラエンジニア(今回の場合は馬場さん)が日々どのようにインフラ運営を行っているか知ることができて参考になりそうです。インフラ運営手法って一般的にあまり体系化されてなくてある意味皆自己流なので他の人が普段どのように運営しているかは私個人的に大変興味があるところでした。
ということで、馬場さん、執筆お疲れ様でした。
拙著「インフラエンジニアの教科書」の翻訳本が韓国で2014/6/20から発売開始されます。これを記念して韓国語でコメントさせていただきます。
안녕하세요. 사노라고 합니다.
이번엔 한국의 출판사에서 "인프라 엔지니어의 교과서" 한국어판이 발매되었습니다. 저자는 대학생때 우연히 한국어를 배우고 현재는 일상적으로 한국어를 사용하는 직장에서 인프라엔지니어 업무하고 있습니다. 평소 인연이 깊은 한국과 새로운 기회가 생기고 아주 기쁩니다.
한국에서는 일반적으로 IT관련책의 번역해이 많지 않는다고 알고 있습니다. 이유는 일본보다 인구가 적다는 것으로 듣습니다. 일본에서는 유명한 책이라면 어느정도 일본어판으로 구입할 수 있습니다. 이번에 제 책이 한국어로 번역돼 시판된다고 해서 정말 놀랐습니다.
인프라엔지니어의 교과서는 기술책라는것 보다는 인프라 및 인프라엔지니어를 소개하는 책이라는 평가를 잘 받습니다. 기술을 깊이 배우고 싶은 분은 다른 책으로 공부하시는 게 좋을지도 모릅니다만 원래 무엇을 공부해야 좋을지 모르는 분은 본서에서 전체상을 이미지 하는 것이 유효할지도 모릅니다.
감사합니다
ご無沙汰しています。
前回の記事から1年半近く経ってしまっています。前回のエントリーでLINEが3500万ユーザと書いてますが、現在は2億数千万ユーザとなってますのでずいぶんと伸びたものです。感謝感謝です。
さて、「インフラエンジニアの教科書」という本を書きましたのでご報告させていただきます。おかげさまで出版社の方曰く「ただいま、素晴らしい初速で売れています」だそうで、一部売り切れてしまったお店もあるそうです。おそれいりますが気長に入荷をお待ちください。
書評してくださった方がいらっしゃるのでリンクさせていただきます。どうもありがとうございます。^^
・『インフラエンジニアの教科書』この本をなんと呼ぶ?教科書と呼ぶ! ・The textbook of the infrastructure enginee ・インフラエンジニアの教科書"を読んで
一応執筆時にこだわった点をアピールしてみます。
・「技術書なのに読みやすい」という路線を目指しました。さくさく読めると思います。
・文書だけだと読むのに疲れるので可能な限り図を入れました。
・起業してから現在に至るまで、個人的に悩んできたことの多くを盛り込みました。特に新たにインフラを立ち上げる場合役に立つと思います。例えば何か買いたいときどのようにベンダーや営業さんと付き合えばよいか、ルータはどれを買えばよいか、データセンターのラックにどこに何を設置すれば良いか等々、他の本ではあまり書かれていないような具体的なレベルのことがたくさん書いてあります。
・メモリには「ランク」という概念がありますが、拙著ではこのランクの意味をわかりやすく正確に説明している国内唯一の本ではないかと自負しています。ネットでくまなく探しましたが、日本語、英語共わかりやすく説明しているサイトが見つからなかったのでした。
・中小オープンソース系企業であまり使われないものについて一通り把握するのに便利です。
・Windowsライセンス体系
・VMwareライセンス体系
・ストレージの種類や技術全般
・エンタープライズ機器(電話回線接続してベンダーが障害検知する話しとか)
・SASディスク、FCディスク、Fusion-IO(ioDrive)の写真
・光ファイバ系の写真(ケーブル、LCコネクタ、SCコネクタ、GBIC、SFP)
・ネットワークファブリック構造
・データセンターの空調方式(排熱吸引方式、外気空調方式など)
など一通り網羅しています。
・一方、普通の用途に使われないと思うものはばっさり切り捨ててあります。例えばVMwareの製品体系は複雑ですが、本書ではvSphereとvCenterにしか触れてません。
・ライセンス購買のリファレンス的に使えるようにもしました。Win, RHEL, SQLSVR, Oracle, VMwareなどのライセンス体系と価格をわざわざ書いているのは、購買検討時にいちいちネットで検索しなくても済むので便利だからなのでした。ネットとは違い更新が効かない一般書で製品価格を入れるのはリスキーなので普通の本ではあまりやらないと思います。
では~。
(追記 2013/11/2)
いくつか誤植と内容修正が見つかっておりますのでここに共有させていただきます。
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第2刷で修正されている内容
・P52。「ストライピング本数がRAID5では4本なのに」→「RAID10では4本なのに」。(川島さん、ありがとうございます)
・P53。RAID6の対角線パリティ方式の考案者はNetAPP社のPeter Corbett氏だそうです。(manabuさん、ありがとうございます)
・P70。Oracle LinuxはDebian系ではなくてRed Hat系の間違いです。(なぜこの明らかな間違いが校正時にあぶりだせなかったのか個人的にショックです。関係者の皆さまご迷惑をおかけしました)
・P114。自動階層化の図で SSD-SATA-SAS の順は、SSD-SAS-SATAの間違いでした。(かみやさとしさん、ありがとうございます)
・P127。排熱吸引方式の最後の行にて、「高なります」→「高くなります」
・P141。Windows20・00→Windows2000
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第3刷で修正されている内容
・P93。Protcol -> Protocol。(堂阪さん、ありがとうございます)
・P94。cccc:::1 -> cccc::1、 :::1 -> ::1。(堂阪さん、ありがとうございます)
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もし第4刷が出たら修正される内容
・P84
・ARPテーブル -> MACアドレステーブル。(池田さん、ありがとうございます)
献本いただきましたので書評を書かせていただこうと思います。
まずは、なんといっても10年分の記事ですからものすごいボリュームです。昔読んだ記事がちらほら見られとても懐かしい気持ちで一杯になりました。これだけのボリュームがわずか2000円ちょっとですからすごい時代ですよね。HDDの中にDVDの中身を全てコピーしておくだけでもリッチな気持ちになれそうです。^^
ドッグイヤーで進化するIT業界の10年分ですからある意味情報の博物館みたいな感覚を覚えます。ベテランの方にとっては懐かしい歴史の振り返り、若い方にとってはIT業界の技術やトピックの進化を順を追ってたどっていけそうです。
編集者の方曰く刷った部数が少なくて増刷の予定も特にないそうですので、買えるうちに買っておいたほうがよいかもしれません。
最近のIT系雑誌やIT系書籍では安い機器を組み合わせてITインフラを構築する記事ばかり。高品質な機器を使ってITインフラ構築する技が書かれた記事を全然見なくなった気がします。私が大学生のときとは時代が変わったということなのでしょう。当時UNIXと言えばEnterprise UNIXの代表格であるSolarisが皆のあこがれで、当時システム一式が数十万円とか100万円とかしていました。無論Linuxもありましたが当時のLinuxは今のように手軽に扱えるディストリビューションがあったわけでもなく、そこそこマニアックな存在でした。
高品質で高価な機器を扱う場合は緊張度や真剣味が全然違います。パーソナルLinuxのように手軽に扱えるものばかり扱うのと違い、高品質で高価な機器を扱う場合は設定事例などを検索にかけてもまず出てきませんので、どうしても自分で周辺知識をきちんと勉強した上でもろもろ自分で判断して設定に落とし込んでいく必要があります。こういった習慣は奥の深いインフラ系エンジニア育成にとても有効だったと思うのですが、最近はなかなかそういう機会や環境が与えられることが少なくなってしまい残念なことです。
ちょっと行き詰まったらひたすら検索して答えだけを探す風潮や、「マニュアルやRFCを読みなさい」と言うとすぐに「英語読めません」という答えが返ってくる風潮はなんとかならないのかなぁと思ってしまいます。
ちょっと思いついたんですが、砂漠にデータセンターを作るのはどうだろう。
通常データセンターで問題になりそうなのは
・土地代の問題
・電力確保の問題
・冷却対策
・安定したネットワーク回線の問題
などがありそうなんですが、砂漠だったらこれらを全て解消できるのではないかとちょっと思いました。個別に見てみます。
【土地代の問題】
土地がいくらでもある砂漠なので、まずはこの問題はクリアですね。
【電力確保の問題】
太陽エネルギーをいくらでも活用できる砂漠であれば電力問題もクリアできそうです。
【冷却対策】
太陽エネルギーをいくらでも活用できるので、強力な冷却装置を設置することで冷却対策もなんとかなりそうな気がします。通常冷却を強くすれば排熱がすごくなりますが、砂漠なのでいくら排熱を出そうが大きな問題にはならない気がします。
【ネットワーク回線の問題】
砂漠にネットワークを引き回すのは大変かもしれないですが、海底ケーブルみたいなことが実現できたんだから、砂漠ケーブルも実現できるに違いない。
という感じですが、無論素人意見なのでいろいろ問題があるんでしょうね。どんな問題がありそうかこのあたり詳しいかたのご意見をいただけましたら幸いです。
とあることを調べていてこんな機能を知りました。WEBブラウザーで適当なホームページを表示させた後WEBブラウザーのアドレスバーに以下を1行で入力してみてください。
javascript:document.body.contentEditable='true'; document.designMode='on'; void 0
するとWEBブラウザーに表示されている画面を直接編集できるようになります。
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